心理学の大枠について書かれているページです。
心理学について全体を見渡したいときこのページに戻ってみてください。
こんな方におすすめ
- 心理学ってそもそもどんな学問なの?
- 心理学ってどんな分野・種類があるの?
- 心理学の歴史の流れは?
それでは早速いってみましょう!
心理学ってそもそもどんな学問なの?
学校でこんなことあったり、
(たいしてかわいいわけでもないくせに…)
こんなこと経験したりすることはありませんか?
他にも…
『なんであの子はあーいうこと言うの?』
『どうしてあんな行動をとったんだろう?』
『人見知りで人とうまく話せない。どうしたら仲良くなれるの?』
『あの子は人気者で素敵だな…』
なんて思ったりすることもありますよね?
人のとる行動を自分とよく似ていてよくわかるとか、自分とは全然違ってよくわからないとか、どうしたら人間関係がうまくいくのかとか、自分ってどんな人間なんだろうとか…
そんな疑問や理由を追求し研究していくことで心の動きや行動を科学的に紐解いていく学問、それが心理学なのです。
私はよく相手の気持ちを知るには相手の立場の時、『自分ならどうするのか、どう思うのか』を考えればだいたいのことはわかると言われていました。
『人間なんてだいたい同じように考えるものだ』と。
そのだいたいが本当にそうなのかどうなのか?それを実験し証明していく学問というわけです。
心理学ってどんな分野・種類があるの?
心理学は範囲がとても広く、簡単な説明では言い表せないほどのようです。
大きく分けると『基礎心理学』と『応用心理学』にわかれていて、二つとも『実験心理学』に基づき、研究が成され各分野で発展しています。
それぞれの分野の内容を簡単に紹介いたします。
実験心理学
実験心理学とは言ってみれば、理科の実験と同じようなもの。
仮説と検証を『人というものは…』という形で行っていく実験のことです。
一人二人ではできませんので、たくさんの方に被験者になってもらい、グループを2つや3つに分け、それぞれ同じ条件のもとでこういう時はどんな行動どういう人がどのようにとるか?という形で実験を行うというものです。
つまり、人の心を科学的に紐解くということです。
基礎心理学
- 認知心理学:情報処理の観点から生体の認知活動を研究
- 学習心理学:学習、すなわちヒトを含む動物が経験を通して行動を変容させていく過程を研究
- 発達心理学:人の加齢に伴う発達的変化を研究
- 社会心理学:個人に対する社会活動や相互的影響関係を科学的に研究
- 行動心理学:人のしぐさと本音の関係を科学的に研究
- 人格心理学:人の性格についての研究
主なものとして挙げさせていただきましたが、実際にはまだ種類はあります。
また、『基礎心理学』といっても心理学の『基本』ということではなく、人として『普遍的な』という意味です。
応用心理学
- 臨床心理学:精神障害や心身症、心理的な問題や不適応行動などの援助、回復、予防、その研究を目的とする心理学
- 産業心理学:産業や組織に関する心理学
- 犯罪心理学:犯罪行為やそれをとりまく周辺事象の理解に心理学的方法論を用いて明らかにする
- スポーツ心理学:スポーツに関わる課題を心理学的側面から明らかにして、 スポーツの実践や指導に科学的知識を提供する学問
- 学校心理学:学校教育において一人ひとりの子どもが学習面,心理・社会面,進路面,健康面などにおける課題の取り組みの過程で出会う問題状況の解決を援助に役立てる学問
- 健康心理学:心の健康を維持・増進させることを研究対象とした心理学
他にも交通心理学,動物心理学,家族心理学などあります。
後述させていただきますが、最近ではポジティブ心理学といったものがでてきたり、研究を積み重ね、日々新しいこともわかっていくということで『応用心理学』は常に進化をしている学問と言えるのではないでしょうか?(ほかの学問も常に進化しておりますが…)
まとめると『応用心理学』は『基礎心理学』に基づいて実社会において『実用的』に応用していく学問のことです。
心理学の歴史の流れは?
心理学の歴史をたどれば、古代ギリシャ・ペルシアの哲学者たちまでさかのぼることができるだろう。
一番初めの書籍をたどれば、紀元前1550年ころのエジプトの医学書(エーベレス・パピルス)でうつ病について言及している。
その後、古代ギリシャの哲学者やペルシアの哲学者たちにより、心の働きや魂の概念、心の働きによる様々な症状についての記述や記録が残っている。
心理学年表
学問分野として心理学が広がりをみせたのは約150年ほど前からで1879年にヴェルヘルム・ヴントが心理学研究専用の実験室を開設したことから始まる。
心理学年表
1879年
ヴェルヘルム・ヴント(ドイツ) 実験心理学を始める1890年 教育心理学という分野が生まれる
学校での指導方法に変化を与える
1896年
最初の心理クリニックをペンシルベニア大学に開設
臨床心理学が始まる
1900年
ジークムント・フロイトが『夢解釈』の中で精神分析の理論を提唱する
1909年以降
フロイトの影響を受け、発達心理学が生まれる
1913年
・カール・ユングがフロイトの着想をさらに発展させ、無意識に関する独自の理論を提唱する
・ジョン・B・ワトソンが行動主義心理学を創始する
1916年
ルイス・ターマンが心理学を警察官の採用
司法心理学の先駆けとなる
1920年代
・カール・ディーム博士がスポーツ心理学の研究所(ベルリン)を設立
・ジョン・B・ワトソンが消費者心理学を発展させる
1930年代
マリー・ヤホダ(社会心理学者)がコミュニティ心理学の最初の研究を発表
1935年以降
生物学的心理学が研究分野となる
1938年
ECT(電気けいれん療法)が初めて行われる
1939年
HFE(人間工学)心理学が発展する(第二次世界大戦中)
1950年代
最初の向神経薬の開発される
1954年
ゴードン・オールポートが政治心理学の一側面である社会的偏見の尺度を5段階にして表す
1954年
アブラハム・マズローが人間性心理学を提唱する
1956年
ジョージ・ミラーが認知心理学を応用した論文『マジカルナンバー7±2』を発表する
1960年代
・アーロン・T・ベックがCBTに通じる治療法のセ先鞭をつける
・政情不安のためコミュニティ心理学への関心が高まる
・システムズ・アプローチ家族療法が研究され始める
1976年 リチャード・ドーキンスにより、進化心理学の知名度が高まる
1980年代 健康心理学が認知される
1990年代 文化心理学者のジェローム・ブルーナーが哲学、言語学、人類学の知見を援用した『意味の復権』を発表
まとめ
ここでは心理学の概要としまして
-
- 心理学とはどのような学問か
- 心理学の種類や分野はどのようなものがあるのか
- 心理学の歴史・流れをたどってきたのか
ということについてみてきました。
概要ということで内容的には簡単な説明とさせていただきました。
そしてこういった概要を踏まえまして、私が心理学という学問の中で最も注目しているポイントを挙げさせてもらいたいと思います。
『心理学ってどんな分野・種類があるの?』で後述させていただくといった部分にもなりますが、それは今までの心理学はマイナスの部分をもとに戻すということに注目した研究がほどんどで現状からプラスに向けての研究・またはそういう部分に心理学を生かすということはほどんどなかったという点です。
比率にすると 17:1 の割合でマイナス部分をもとに戻すという方に赴きがいっていたそうです。
もちろん、現在ではうつ病などの病気も大変多くなり、マイナスになってしまった心をもとに戻すということがとても大切な部分であるということはよくわかっています。
しかし、
現在心が健康という人もより良い人生を送るために心理学という分野を生かし、活用していけたらもっと素敵ではないかと思いますし、そういった知識や気持ちが心がマイナスになってしまうことの予防策になる
のではないかと思っています。
そんな方たちのためにこのブログを少しでも参考にしてもらえるとうれしいです。