この記事は不安への対処法について書かれているものです。
こんな方におすすめ
- 心配性で困っている方
- 不安で夜眠れないことのある方
- 前向きに生きたい方
夜になるといろいろ不安なことが頭に浮かび、寝られなくなることありますよね。。。
でも、睡眠はとっても大切だから大切にしないとね!
不安の正体はなに?不安の正体を解明せよ!
皆さんはどんな時に不安を感じますか?
私は夜布団に入っているときでしたが、人によってはお風呂に入っているときとか、いつとかよくわからないけどいつも不安な気持ちでいっぱいだとか…
いつというのは人それぞれだと思いますが、人が不安に陥るときというのは
- 考え事をしているとき
- 頭の中で想像(イメージ)しているとき
- 過去のこと思い出しているとき
などではないでしょうか?
2010年、ハーバード大学の心理学者マシュー・キリングスワース氏らは、2,250人を対象に、『マインド・ワンダリング』というものに関する大規模な行動心理調査を行ないました。
『マインド・ワンダリング』とは何のことでしょうか?
『マインド・ワンダリング』とは過去や未来に思いを巡らせ「今、この瞬間」のことに目を向けていない時間のことをいいます。
皆さんも経験があるのではないでしょうか?
テスト期間中、家で机に向かい問題集を広げているのですが、頭の中ではテストが終わってからのバレンタインのことを考えて
『チョコを渡して告白…
…いや、(ヾノ・∀・`)ムリムリ!絶対無理!あ~やっぱり告白なんてできないかぁ~』とか
『告白してフラれたらどうしよー絶対立ち直れない』(不安…)とか(´;ω;`)ウッ…
(まだ、フラれてないでしょ?!って感じなんですけどね^^)
とにかく、今やっていることが全然手についていない状態。
いわゆるボーッと考え事をしている状態のことですが、人はそういった時間を一日のうちどのくらい過ごしているかということです。
その結果はびっくりするものです!
なんと生活時間のうち47%もの時間を、『マインド・ワンダリング』に費やしていることが明らかになったのです。
人は一日のうち半分近くは過去や未来に思いを巡らせているわけですから、不安に陥る可能性がある時間も一日のうち半分近くもあるということです。
そういった時間不安なことばかり頭に浮かんでくる人にとってはいつも不安な気持ちでいっぱいだと感じているとしても不思議ではないでしょう。
もちろん、マインド・ワンダリングは過去や未来に思いを巡らせている時間というだけなので、不安なことばかりでなくいいことや嬉しいことに思いを巡らせることももちろんあります。
マインド・ワンダリングは生活時間の半分近くの時間を費やしているわけですし、脳は現実に起きていることと想像(イメージ)で思い描いたことの区別がつかないという特徴がありますから、不安という気持ちが現実のことから沸き起こるように感じている方もいるかもしれませんが、実際には上記の通り想像(イメージ)の中から沸き起こっているものなのです。
つまりは想像(イメージ)での中の出来事から自分自身が勝手に作り出した虚像、それが不安の正体なのです。
悪いことが起こるという想像をして不安な気持ちがあふれてきてしまうのです。
そして、その悪い想像というものはほとんどが取り越し苦労と言われ、実際に想像通りのことが起こったというのは3%ほどといわれることがあるほどです。
不安は必要不可欠な感情
不安というのは虚像だというのなら不安という気持ちはいらないものなのではないと思われる方もいるのではないでしょうか?
しかし不安というのは必要な感情なのです。
不安という気持ちは人が生き延びるために(危険感知能力)として昔から人に備わっているものなのです。
私たちはむかしむかし狩りをして自分たちの食を手に入れて生きてきました。
動物や自然と共存する中では常に危険と隣り合わせ。
戦う勇気と危険から身を守ることのバランスを身に着けることは生き延びるうえで絶対条件でした。
危険から身を守ることができなければ、死んでしまうことになりますから、危険感知能力というものはとりわけ大切な能力として発達してきたことになります。
そういったことから実は人は喜びや楽しいというポジティブな感情よりも恐怖や不安といったネガティブな感情の方が敏感に感じやすいといった理由があるようです。
不安や心配というネガティブな感情は私たちの身を守ってくれている大切な能力ですから、毛嫌いせず上手に付き合っていけるようにしましょう。
不安への対処法
しかし、大切な能力といってもあまりに敏感すぎて『余計な』心配や不安に支配されすぎるのは考え物です。
人は戦う勇気と危険から身を守ることのバランスが大切なのですから。
不安に支配されそうになってしまったときにはやはり対処することが必要です!
不安への対処法
- 不安が襲ってきたことを認識します
- 不安を言語化します
- 瞑想・呼吸法をする
①不安が襲ってきたことを認識します
不安が来たぞ、でもこれは虚像だ!僕が(私が)勝手に想像し、作ってしまったものだ…
そう、よく考えてみれば、今思っているようにはならないかもしれないじゃないか…
不安のほとんどが取越し苦労なんだぞ!…といった具合です
また、以前、不安になったときのことを思い出し、結果として不安が的中したのか?考えてみる。
②不安を言語化します
余裕があれば、紙に書きだしましょう。
頭の中で考えると想像でどんどん不安が膨らんでいきますが、紙に書いてみると僕が(私が)不安に思っていたことはこんなことだったのかと客観的なることができます
③瞑想・呼吸法をする
少し心を落ち着かせ、心が過去(または未来)に向かっていたことを認識し、心を今に呼び戻します。また、うまくいったときのことのイメージを膨らませる
不安とうまく付き合い素敵な日々を過ごしていきましょうね!!
まとめ・私の体験談(コラム)
今回の記事についてまとめていきたいと思います。
- 不安は自分自身が作り出した虚像
- 『マインド・ワンダリング』は生活時間の47%
- 不安的中率 約3%
- 不安は必要不可欠な感情
- 『余計な』不安は対処しよう
といったところでしょうか。
また、不安への対処法についても記載させていただきましたが、以下に私自身の実際の体験についても少しお話させていただきます。
私自身もひどい不安に襲われて眠れない日々続くことがありました。
なかなか眠りにつくことができなかったり、寝ているときに夢を見ているのか不安でびっくりするように目が覚め、心臓が高鳴り、また眠れない時間が続くといったようなことでした。
朝早くに目が覚めてしまうこともあり、とにかく一度目が覚めてしまうと脳がすぐにフル回転しているようなそんな感じでした。
私は二度寝をしたり、目を覚ますまですごく時間がかかるようなタイプでしたが、その時は全くそんな時間はありませんでした。
いろいろと心配事があってのことでしたが、寝られないということも不安要素として加わって不安がどんどん膨らんでいくようでした。
この状態は自分でも本当に『やばい』と思って何とか心を落ち着かせる方法をネットで調べたり、勉強したりするようにしました。
そして、自分自身効果があったという方法がこれです。
不安が襲ってきたときは布団から出て勉強をする
というものです。
『寝ないといけない』と思い、布団にしがみついて寝よう寝ようとしていましたが、布団に入っていても結局寝られないわけだし、不安でどうにかなりそうになってしまうわけですから、逆に布団から出て起きることにしたというものです。
布団に入っていると、①寝られないということと②不安が襲ってくるという二つに悩まされることになりますから、とにかく②の不安だけを取り除くことをしようと思ったのです。
①は諦めました。
どうせ寝られませんから。
それにずっと起きてれば、いつか眠くなって寝ることはできるだろうとも考えました。
その行動が功を奏したのだと思います。
また、勉強をしたということがさらに良かったのではないかと思っています。
脳は2つのことを同時に考えるのが苦手だという特長がありますので、勉強という一つのことをすると不安の原因となることを考えることができなくなるのです。
それに、勉強というのは集中してやろうと思えば思うほど、眠くなるものなのです(笑)
(皆さんも学生の時そうではありませんでしたか?^^)
そうしていくうちに『悩みの種』となるものから離れる時間ができ、少しづつ気持ちも改善されていきました。
脳は2つのことを同時に考えるのが苦手なので、とにかく(悩みの種となっているものと全く別の何かで)忙しくするのはおすすめです。
資格を取るとか勉強するというのは自分自身のステップアップにもつながるわけですし、私自身は本当にお勧めしたいです。
(学生の皆さんは日々勉強に追われていると思いますので、勉強以外のものがいいでしょうね^^)
是非皆さんも別の何かに目を向け、挑戦していくことで不安に打ち勝っていってください!!