■なぜ人は「愛されたい」と願うのか?
「もっと愛されたいな…」
「どうしてあの人ばかり認められるんだろう?」
「私も、誰かに必要とされたい。」
こんなふうに思ったことはありませんか?
私自身も、ずっと心のどこかで「もっと誰かに認めてもらいたい」「もっと愛されたい」そんな思いを抱えて生きてきました。
でも、どうして人はこんなにも“愛されること”を求めるのでしょう?
それは、愛されたいという願いが人間の本能だからです。
食欲や睡眠欲と同じように、**「誰かに存在を認めてもらうこと」**は、心を生かすための必須条件なのです。
■「愛されたい」の中に潜む“承認”の渇望
「愛されたい」という気持ちは、実はとてもシンプル。
けれど、その奥をもう一歩深く覗いてみると——
「ちゃんと私を見てほしい」
「私という存在を受け入れてほしい」
そんな切実な想いが眠っています。
つまり、「愛されたい」とは、
ただ可愛がられたいとか、チヤホヤされたいという意味ではなく、
「私の存在には価値があるんだ」と感じたい欲求なんです。
これは、仕事や家庭、恋愛、すべての人間関係に共通しています。
例えば、会社でいくら頑張っても上司に認めてもらえなかったら、どこか虚しくなる。
恋人に愛されたいのも、**「私はこの人にとって特別な存在」**と実感したいからです。
■承認は、魂の栄養
誰かに「ありがとう」と言われた時、胸がふっと軽くなった経験はありませんか?
「君がいてくれて助かったよ」
「あなたがいると安心する」
その一言で、何日も心があたたかくなることがあります。
これこそが“承認”の力です。
承認とは、存在に対する「YES」。
「あなたはいていいよ」「そのままでいいんだよ」というメッセージ。
それは、人の心を支える魂の栄養です。
■自己承認の力と“愛され人®”の本質
でも、承認にはもうひとつの側面があります。
それは、「自分で自分を認めること」。
いくら人に褒められても、
「いやいや、私はまだダメだ…」と否定してしまえば、
心は満たされません。
だからこそ、
“愛され人®”とは、他人を承認できる人であり、自分自身も承認できる人。
- 相手の存在に「YES」を出せる
- そして、自分の存在にも「YES」を出せる
この両方を持つ人は、自然と周りからも愛されるようになります。
■炭治郎の“認める力”が人を惹きつける理由
『鬼滅の刃』の炭治郎は、この「承認する力」を象徴しています。
彼は、敵である鬼に対しても、
「苦しかったんだね」「つらかったんだね」と声をかけます。
その姿勢に、私たちは強く心を動かされます。
炭治郎の魅力は、ただ強いからでも優しいからでもなく、
**「相手の存在をまるごと受け止める視点」**を持っているから。
それが、彼が誰からも愛される理由だと感じます。
たとえば、鬼の命を絶った直後に、
炭治郎はこんなふうに語りかけることがあります。「苦しかったんだね」
「大丈夫。もうがんばらなくていいんだよ」相手がどれだけ残酷なことをしていたとしても、
彼はその過去に目を向け、その“心”に寄り添う。人を許すとか、美談にするという意味ではありません。
ただ、**「その人にも、苦しみや悲しみがあったのかもしれない」**と想像できること。
そのまなざしが、炭治郎を“愛され人”たらしめているのだと思います。
そして、そんな炭治郎に、私たち自身も——
「こういうふうに認められたら、救われる」
そう感じるからこそ、心を動かされるのではないでしょうか。
-
-
人は誰かに“認められた”ときに救われる|鬼滅の刃・感動の承認名場面10選
続きを見る
■まとめ:「愛されたい」と願うあなたへ
「もっと愛されたい」
その想いは、決して弱さではありません。
むしろ、「私という存在を認めてほしい」という、人としての大切な叫びです。
でも、承認は他人からもらうだけのものではなく、
自分にも与えられるものです。
「私はよく頑張ってる」
「いてくれてありがとう」
「今の私も悪くないよね」
そんな言葉を、自分自身にかけてあげてください。
そして、次に会う誰かに同じまなざしを向けてあげてください。
あなたの“承認のまなざし”は、必ず誰かの心を温めます。
それが、愛され人®の第一歩です🌿