それはNG!やっちゃダメ行動

日本人がやりがちな“謙遜の落とし穴”と愛される返し方のコツ ~“ありがとう”がもっと届く言い方~

「とんでもない」はもう卒業?日本人の“謙遜美学”と上手な伝え方のバランス術


1. はじめに:「謙遜」は日本の美しき文化

日本には昔から「謙虚さは美徳」という価値観があります。

「出る杭は打たれる」「和をもって貴しとなす」といった言葉にも表れているように、自己主張を控えめにし、相手を立てることで調和を重んじてきたのが日本人の美しさです。

それゆえに、褒められたときや感謝されたときも、つい「とんでもないです」「私なんてまだまだです」などと口にしてしまいがちです。

これは決して悪いことではありません。

むしろ、その奥ゆかしさこそが日本人らしさとも言えるでしょう。

しかし、その“遠慮”が行き過ぎると、相手の好意を否定してしまったり、自分の価値を下げてしまう結果にもなりかねないのです。

今、求められているのは謙遜」と「自己否定」の違いを理解し、相手にも自分にも敬意を持てる“バランスのよい伝え方です。


2. NG例:ありがちだけど逆効果な謙遜フレーズ

褒められたりお礼を言われたりしたとき、つい無意識に使ってしまうフレーズがあります。

一見、控えめで好印象のように見えて、実は誤解を招くこともあるNG返しの代表例をご紹介します。

フレーズ なぜNGか
「とんでもないです!」 相手の褒め言葉ごと打ち消してしまう。感謝やリスペクトが届かない。
「全然大したことないです」 自分を過小評価しすぎて、逆に不自然な印象になる。
「まだまだです、全然ダメです」 否定しすぎて“卑下している”ように聞こえる。
「いえいえ、そんな、私なんて…」 しつこい否定は相手に気を使わせ、疲れさせてしまう。

これらの返しは、悪気がなくても「受け取り下手」「自信がない」「人の気持ちを受け止められない」といった印象を与える可能性があります。


3. なぜその返しがNGなのか? 心理的・コミュニケーション的な背景

では、なぜこれらの「謙遜返し」が逆効果になるのでしょうか?

その理由は、大きく3つあります。

① 相手の好意を否定してしまう

誰かを褒めたり感謝を伝えたりする行為は、「あなたを認めています」というポジティブなサインです。

それに対して「とんでもない」「そんなことありません」と返してしまうと、相手の気持ちを跳ね返すような形になってしまい、無意識に相手を否定してしまうことになるのです。

② “返報性の法則”が働かない

人間関係には「返報性の法則」があります。

褒められたら、喜んでもらえると嬉しい。感謝したら、「ありがとう」と返してほしい。

このような“キャッチボール”があることで、信頼関係が育まれます。

一方、褒めても拒まれると、次から褒めるのが億劫になることもあるのです。

③ 自己肯定感の低さを印象づけてしまう

あまりにも謙遜が強いと、「自信がなさそう」「頼りなさそう」といったマイナスの印象につながることも。

特にビジネスシーンでは、控えめすぎる姿勢が“頼りなさ”に変換されるリスクもあるため要注意です。




4. 代わりにどう返す?“好かれる人の受け取り方”実践編

謙虚でありながら、相手の気持ちをしっかり受け取り、自分の努力も伝えられる「伝え方の型」があります。

ポイントはこの3ステップ:

① 感謝 → ② 素直な気持ち → ③ 軽い補足

この型をもとに、具体例をいくつかご紹介します。

よくある場面 スマートな返し方
「すごいですね!」 「ありがとうございます。頑張ったので嬉しいです」
「上手でしたね」 「そう言っていただけると自信になります。ありがとうございます」
「助かりました!」 「お役に立ててよかったです。こちらこそありがとうございます」
「〇〇が素敵ですね」 「気づいてくれて嬉しいです。お気に入りなんです」

どれも、謙虚さを保ちつつ相手の好意をしっかり受け取っているのがポイントです。

自分を大きく見せる必要はまったくありません。

ただ、“素直に受け止める”だけで、相手との距離はぐっと縮まります。


 

4-2. 愛され上手は“かわいく”受け取る名人

褒め言葉や感謝の気持ちを受け取るとき、
愛され上手な人たちは、決して拒まず、嫌味なく「素直に、かわいく」リアクションできるのが特徴です。

たとえば…

  • 「わ〜うれしい!ありがとう〜!」と笑顔で言える
  • 「えっほんと?すっごくうれしい!」と目を輝かせて返す
  • 「ありがとう♡がんばったから嬉しいな〜」と自然に喜びを伝える

こういったリアクションには、感情のあたたかさが込められており、相手に「伝えてよかった」と思わせる力があります。

ポイントは以下の3つ:

  1. 笑顔で受け取る
    → 表情があるだけで印象は何倍にもよくなる
  2. 感情を言葉にする
    → 「嬉しい」「感激」「感謝してる」など、心の動きをちゃんと表現する
  3. 嫌味にならない軽やかさ
    → やりすぎず、ふわっとした言い方でOK。あざとくならないのがコツ

こうした“かわいげのある受け取り方”は、場を和ませ、信頼関係を深める最強のスキルです。
そしてこれは、特別なキャラの人にしかできないわけではなく、誰でも少しの意識で身につけられる「技術」です。


人に好かれる“素直なリアクション”の力 ~かわいく受け取る最高の技術~

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5. まとめ:謙遜は“美徳”、でも伝え方のバランスが大切

私たちが育んできた「謙虚さ」は、日本人ならではの大切な価値観です。

しかし、「謙虚」と「自己否定」は似て非なるもの。

相手の言葉を真っ向から否定してしまっては、せっかくの関係性ももったいないことになってしまいます。

これからの時代に求められるのは、相手の気持ちを受け取りながら、自分の努力や価値も大切にできる“伝え方の技術です。

美しく、そして賢く――

あなたの謙遜が、もっと魅力的なものになりますように。


 


【付録①】つい言ってしまいがちなNG謙遜フレーズ集

シチュエーション つい言いがちなフレーズ なぜNG?
褒められたとき 「とんでもないです!」 褒めてくれた相手の気持ちごと否定してしまう
成果を認められたとき 「まだまだです」「全然ダメです」 卑下しすぎて自信がない印象に
感謝されたとき 「いえ、私なんて…」 相手の“ありがとう”をスルーする印象に
センスや見た目を褒められたとき 「適当に選んだだけです」 「ちゃんと見てるよ」という気持ちを潰してしまう
頼りにされたとき 「いや、私より〇〇さんの方が…」 自分の貢献を認めないと、相手も困ってしまうことも

【付録②】相手も自分も心地よい「受け取りフレーズ」集

シチュエーション 好印象な返しフレーズ 解説ポイント
褒められたとき 「ありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです」 素直な喜び+感謝が伝わる
結果を出したとき 「皆さんのおかげです。でも、少しでも貢献できたなら嬉しいです」 謙虚さと努力の両立
感謝されたとき 「そう言っていただけると励みになります。ありがとうございます」 次へのモチベーションも感じさせる
センスを褒められたとき 「ありがとうございます。お気に入りの一つなんです」 自分の選択を大切にしている印象に
頼りにされたとき 「任せてもらえて光栄です。頑張りますね」 信頼に応える姿勢を見せる

これらのフレーズは、型さえ覚えておけば自然と口に出しやすくなります。

特に「感謝+自分の気持ち(喜び・謙虚さ)+一言補足」の構造を意識するだけで、受け答えの印象が劇的に良くなります。

 

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